ごみのトリセツ

家庭で出た生ごみは肥料にリサイクルできる

家庭で出るごみを少しでも減らしたいと考えている人は少なくありません。ただ減らすのではなく、リサイクルすることで環境にやさしい減らし方ができるようになります。例えば、生ごみを肥料としてリサイクルすることで、ごみの量を減らせるだけでなく、家庭で植物を育てる肥料を手軽に手に入れられるようになるでしょう。とはいえ、生ごみをそのまま地面に埋めても、においが気になるのではないかと不安に思う人も多いです。

生ごみを肥料にリサイクル

庭のある家庭なら、20から30センチメートルの深さに穴を掘り、その中に生ごみを埋めて土をかぶせておきます。冬季なら2週間から20日の間、夏季なら1週間以内に分解されます。埋めるときの注意点はできるだけ細かくカットし、水気が多いものは水気を切り、塩分の多いものは塩害になる危険性があるため、水で塩を流してから埋めましょう。穴に入れた後、米ぬかがあれば上から振りかけて土をかぶせると発酵促進効果が高いです。なお、骨・種・貝殻などは分解されづらいため、できるだけ避けましょう。

直接庭に埋めるのではなく、プランターや段ボールなどを使って作る方法もあります。やり方はプランターの場合、プランターに土を入れて穴を掘り、生ごみを入れ、米ぬかを振りかけてから土をかぶせる方法で、庭とほとんど変わりません。ただし、プランターの大きさによって穴を掘る場所を増やせるため、何回か使うことができます。すべての穴が埋まったら、寝かせて完成です。

生ごみ処理機

段ボールの場合、ピートモスやもみ殻を土にプラスする必要があります。段ボールに土・ピートモス・もみ殻を混ぜ合わせて入れ、水気のある生ごみを入れてよくかき混ぜましょう。虫よけや蓋をして3日おきに中身をかき混ぜます。ごみが出るたびにプラスして、50キログラム程度の生ごみを入れたらその後土と水だけ入れて、1か月ほど寝かせると完成です。使うときにはぼかしとして使うか、庭に埋めて3か月程度放置してたい肥とすることが勧められています。

マンションなどの場合、電気を使う家庭用生ごみ処理機を使うと、周囲に臭いが漏れずにたい肥を作ることができます。2万円から6万円前後で購入できるため、好みやごみの処理量などに合わせて利用するといいでしょう。一部自治体には補助金制度があるため、購入するときに補助金申請すると割安となります。